論文抄録のお仕事
5月のワンコイン授業体験会・在宅ワーク入門講座スペシャルで、講師がやっている論文抄録の仕事のお話をさせていただきました。
実際にやっている人から具体的に仕事の内容を聞けるというのは、なかなかないことだと思います。参加された方も興味深く聞いて下さいました。しかし、ほとんどの方は知らない言葉ですよね、“抄録”って。
そもそも、“抄録”ってナニ?
“抄録”とは、学術論文の要点を短くまとめた文章のことです。要約ともいいます。講師はもう20年以上この仕事をしています。論文の分野は医学薬学系。最近は看護や介護、リハビリテーションなども多くなってきました。健康に関するあらゆる分野を手がけています。
発注先からの指示が細かくマニュアルにまとめられており、作業者はその指示にしたがって文章を作っていきます。当然、原文の論文を読んでから作るので、書いてある内容が分からないとまとめることはできません。
最初は講師も書いてある内容を理解するのに苦労しました。でも数をこなし、発注先からのチェックも受けながらですが、だんだん文章の質が上がってきています。
内容の理解と同時に、文章の“構成”にも着目します。学術論文というのはある一定のフォーマットがあって、執筆者はそれにしたがって文章を作ります。“構成”が分かってくると、どの部分を抄録に採用すればいいかがおのずと分かってくるのです。
仕事に必要なスキル
他のどんな仕事でもそうですが、最初は誰でも初心者です。職場の先輩や上司にいろいろ教えられながら、だんだんその仕事の専門家となっていきます。 大学や専門学校などでその分野の専門知識を学んで就職する方も多いですが、実際に職場で仕事をするとなると、学校で学んだようにはいかないものです。
だからこそ、ある程度腰を落ち着けて、1つの職場でじっくりと仕事のスキルを学んで力をつけていくことが本当は必要なのですが、現在の労働環境では、そういかない方も多いですね。パートやアルバイトなどの非正規雇用では、そもそもあまり専門的な仕事は任せられることもなく、勤務時間も少なければ、仕事のスキルはなかなか上がっていかないのが現状です。
では、労働環境が厳しいからスペシャリストになるのはあきらめなければならないのか―。
そんなことはありません。 いえ、もう、みなさんはすでに“スペシャリスト”かもしれないのです。
小さな一歩から大きな仕事に
先日の授業体験会では、例えば子育て中の女性なら、家事や育児の中で身につけたお料理や小物作りのテクニック、忙しい中で効率よく家事をこなすための段取り、PTAやサークル活動のなかで培った案内状や簡単な会計の仕事など、小さな経験がお仕事につながる可能性があります、とお話しいたしました。
そのような一人ひとりの“得意”や“好き”を大切に育てていく時、思いがけないチャンスがめぐって来るかも知れません。 講師の“抄録”のお仕事も、“文章を読むのが好き”から始まった仕事でした。
こうして自分の書きたい文章を書く、ブログももちろん大好きで、そこから始まって、今はホームページ作成のお仕事もできるようになりました。
一番始めに書いたのが LUKEの日記 (楽天ブログ)。読書の感想から始めました。もう13年も続いていて、累計アクセス数16万件を超えています。
みなさんも、ぜひ、小さな一歩を踏み出してみませんか。
ハッピーパソコン教室を、そんな女性のみなさんの伴走者としてご利用いただければ幸いです。思い立ったらぜひお問い合わせ下さい。お待ちしております。
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